トランジスタ交換@

はたらく車シリーズ緊急車両の「トランジスタ交換@」について紹介します。
前回まではメーカー仕様の気になる箇所を修正しましたが、
ここからは本格的な改造に移りたいと思います。
まず改造前にノーマル状態で速度チェックをします。

結果は15キロです。
4セルということを考慮しても、ちょい速めですね。
まぁ、その分ハイギヤってことですかね!?

さて、基板ですが元々ひっくり返ってる状態です
丸くて白いのはサイレン用のスピーカーです。

基板をひっくり返すとトランジスタが現れます。
上記の画像は見やすいようにひっくり返した後、上下逆さまにしています。
左にある青と白と黄緑の配線の位置を見ると、正式な方向がわかりやすいと思います。
左に8個のトランジスタが並んでいます。
下4つが駆動用トランジスタです。(上記の画像は駆動用トランジスタを外してる状態。)
Q10=C8050 IC=1.5A NPN型 エミッタ・ベース・コレクタ 後進用
Q11=C8550 IC=1.5A PNP型 エミッタ・ベース・コレクタ 前進用
Q12=C8550 IC=1.5A PNP型 エミッタ・ベース・コレクタ 後進用
Q13=C8050 IC=1.5A NPN型 エミッタ・ベース・コレクタ 前進用
この頃、トランジスタは低性能ですね〜。

左=NEC  右=ノーマルトランジスタ
用意したトランジスタは
NEC 2SA1744 IC=15A PNP型 ベース・コレクタ ・エミッタ
NEC 2SC4552 IC=15A NPN型 ベース・コレクタ ・エミッタ
ICは10倍です。

ノーマルトランジスタの足の位置とNECトランジスタの足の位置が違います。
そのため、足を捻る必要があります。足を捻って、
★コレクタ・ベース・エミッタ★の順にします。
(★の意味はありません。文章を目立たせるためです。)
そして足同士はショート防止用に収縮チューブを使用。

前進用のトランジスタ取り付け完了!
一応動作確認。スイッチON!
「え!?」
送信機の操作がなくても勝手に前進します。
「なんだこれ?どっかミスった?」
と思ったのでじっくり観察しましたが、そんな気配はありません。
しかし、トランジスタしか触ってなくて問題が発生してるなら、
やはりトランジスタの施工方法が問題と考えました。
なので、トランジスタを新品に交換することにしました。
新品のトランジスタを用意して収縮チューブからやり直しました。
が、再度同じ現象発生。「うそ〜!!マジか〜。」
こういう場合、原因を究明してから再度施工すべきでしょうが、
トランジスタの接触と推測を立てて「交換すれば問題は解消されるだろう」
と思っていたので唖然としました。

実は、
このパトカーのトランジスタ「C8050&C8550」は
瞬足バギーと同じトランジスタです。
なので瞬足バギーのトランジスタ交換ページに懐かしくアクセスしました。

ここで驚くべきことを発見!
それはトランジスタの足のことです。
瞬足バギーのページでは、トランジスタの足を
ベース・コレクタ・エミッタの順で紹介しています。
パトカーでは、
エミッタ・ベース・コレクタの順で紹介しています。
トランジスタは正面と裏面から見るのでは、
左右の足が逆になりますが、中央の足は変わらないはずです。
にも関わらず、同じトランジスタでありながら、
中央の足は、一方はコレクタ、もう一方はベースです。
明らかにおかしいです。

そして、古い記憶が蘇りました。
当時、瞬足バギーのトランジスタ(C8050&C8550)のデータ表を検索してると、
1つのトランジスタに対して、2種類のデータ表を発見しました。

「1つのトランジスタに2種類のデータ表があるはずないじゃん!」と
思われる方がいると思います。管理人も同じ考えです。
なので、管理人自身おかしな発言をしてると認識してるので、
そこの所は突っ込まないでくださいね。

発見したデータ表
@USHA 足の表記=エミッタ ベース コレクタ(パトカーはこれを参考にして改造。)
A     足の表記=エミッタ コレクタ ベース(瞬足はこれを参考にして改造。)
(Aのデータ表は今現在検索にヒットしない状態。
 なので、Aついて分かることは足の位置とIC=1.5Aということのみ。)
瞬足バギーの改造当時はAのデータ表を利用して改造していました。
瞬足バギー改造時にAのデータ表を利用してた理由はNPN&PNPの表記があったためです。
@USHAにはNPN&PNPの表記なし。
こういう場合、より詳細なデータを記載してる方を信頼しますよね?

月日は流れ、現在です。
Aのデータ表が存在してたことも忘れ、
検索しても@のデータ表しかヒットしなかったので、
@のデータ表を参考にしながら改造して現状(勝手に前進)に至っています。

以前、Aのデータ表を参考にして、瞬足バギーは改造成功、
現在、@のデータ表を参考にして、パトカーが勝手に前進なので、
今後はAのデータ表(足の位置)をを参考にして、パトカーを改造したいと思います。

つまり
Q10=NPN型=2SC4552 IC=15A エミッタ・コレクタ・ベース 後進用
Q11=PNP型=2SA1744 IC=15A エミッタ・コレクタ・ベース 前進用
Q12=PNP型=2SA1744 IC=15A エミッタ・コレクタ・ベース 後進用
Q13=NPN型=2SC4552 IC=15A エミッタ・コレクタ・ベース 前進用
のように改造するということです。

さらに
モーターのプラスをQ11(前進用)=2SA1744のコレクタに直結。
モーターのマイナスをQ13(前進用)=2SC4552のコレクタに直結。
電源スイッチのプラスをプラスをQ11(前進用)=2SA1744のエミッタに直結。
電池ボックスのマイナスをQ13(前進用)=2SC4552のエミッタに直結。
前進のみ超優遇。後進は基板のパターンのみで電力供給。
そして、電池ボックスと基板と繋ぐ配線も交換。

完成!
管理人式両面挿入型施工。
大きいトランジスタに最適な施工方法だと思います。
足の直角具合が素晴らしい!ただ、曲げただけですが・・・。


配線は全て「エーモン製 配線コード 太さ=0.5SQ」を使用。
動作確認、前後進問題なし!やっと完成!!

トランジスタ交換後の速度チェック。
「16キロ」です。
トランジスタ交換前と比較して1キロUPですが、誤差範囲ということで。

ここまで遠い道のりでした。
トランジスタ交換でここまで苦悩するとは思いませんでした。
一時は「このラジコン、トランジスタ交換無理!」とまで思ってました。
無事成功して良かったです。

今後、C8050&C8550のトランジスタに遭遇しても、
足の位置は 
エミッタ・コレクタ・ベース
ということにして、改造していこうと決心しました。
これにて、トランジスタ交換完了です!


★後日、実験★
デジタルテスターのダイオードテストで、
このトランジスタのベースは右ということが判明しました。
そして基板改造前の状態で、
モーターの配線と中央の足が基板のパターンで繋がれてることから、
中央はコレクタと推測できます。で、残る左はエミッタと推測できます。
やはりエミッタ・コレクタ・ベースの順番で合ってると思います。

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