FET交換

ミニッツモンスターの(以後ミニモン)FET交換について紹介します。

基板に付いているFETを高性能FETに交換すると、2つのメリットがあります。

@「ドレイン電流」が
増えるので今まで使用不可のモーターも使用可能になります。
A「ドレイン・ソース間オン抵抗」が
下がるのでモーターを交換しなくても速度UPします。

購入したFETは、
「ローム製 SP8M4」です。購入価格は1個200円です。
2個使用します。(1枚目の画像は購入先より、許可を得て加工転用しています。)

・「SP8M4」の性能
ドレイン電流=7A
ドレイン・ソース間オン抵抗=41mΩ
  (測定条件 ID=9A VGS=4.5V)

・「HAT3004R」の性能(ミニモン純正FET)
ドレイン電流=3.5A
ドレイン・ソース間オン抵抗=278mΩ
  (測定条件 ID=3A VGS=4V)

ちなみに容量30%UPの新基板のFETは「HAT3010R」です。
・「HAT3010R」の性能
ドレイン電流=5A
ドレイン・ソース間オン抵抗=122mΩ
  (測定条件 ID=3A VGS=4.5V)

※ FETはNch/Pchのディアル製品です。
そのため、ドレイン電流はNchとPch比較して、電流の小さい値を記載。ドレイン・ソースオン抵抗は、NchとPchの両抵抗を加算した値です。

FET交換に使用する道具は下記の通りです。
・半田こて(左)
・半田(真ん中)
・半田吸い取り腺(右)

シャーシを分解すると基板が現れます。
そして、赤で囲んでいるFET2個を交換する手順になります。

FETの見た感想は、「かなり小さい」です。
横幅は約4ミリ位です。その狭い場所に半田付けをしなければなりません。かなり大変そうです。まぁ、なんとかなるかな!?頑張ってみます。

純正FETは、
「半田こて」と「半田吸い取り線」を使用すると簡単に取れました。

問題は、ここからです。
@まず、注意するのは「取り付け向き」です。
画像5枚目をみてもらうと分かりやすいです。
「SP8M4」の刻印が外側(モーター端子側)に向くようにします。
Aそして、「半田技術」
「SP8M4」の上(画像では左側)の4本足は隣の足の「半田」と引っ付いてもOKです。
そのため、管理人のFETの足4本は引っ付いています。

しかし、「517」の下(画像では右側)の足は全て、離して「半田」しなければなりせん。しかも、英語の「CE」によく似た黒い物体が非常に邪魔です。かなり大変でした。

ちなみに、
「517」の左にある(画像では下側)「○」は、1番ピンと、言う意味です。純正のFETにもあります。一番ピンの「○」マークがあるおかげで左右対称であるFETの取り付けの向きが
分かります。

FET取り付け中に
サーボモーターの配線が切れたりするアクシデントもありましたが、なんとか取り付け完了。次はスピードチェックです。

仕様
・モーター=X-SPEEDミニッツモーターV
型番は「MZW8V」
・ピニオンギヤ=10T
・電池=100円ショップの充電電池
・FET=SP8M4×1段
・ベアリング=「イーグル製 EG-2193SPボールベアリングセット」
・タイヤ=Vトレックタイヤ
・測定器=タミヤ製スピードチェッカー
・測定の仕方=
スピードチェッカーより、車体の方が大きいため、左リアタイヤは手でロック状態にして、 右リアタイヤのみスピードチェッカーに載せて測定してます。

速度は「28キロ」。
純正FET時に比べ「3キロ」UPです。ちょっと、嬉しかったです。

その後、公園で約15分間走行しました。問題なしです。(約15分で強制終了しただけで電池の容量的には、まだまだ走行可能。)

そして、一番の驚きは走行中、全く転倒しないことです。管理人が走行してる場所の路面(セメント)は滑りやすい?ため、最高速の状態で急にステアリングを全開に切っても転倒しません。どれだけ荒々しい走行しても転倒しませんでした。高重心設計の転倒しやすいと思われるミニモンで、これほど嬉しい誤算はありません。

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